良寛の歌

原文


我見世間人

総為愛欲籌

求之有不得

心身更憂愁


縦恣其欲所

終是幾春秋

一受天堂楽

十為地獄因


因之長綢謬

譬如清秋夜

月華中流浮

瀰猴欲深之

相率水中投


苦哉三界子

不知何日休

遥夜熟思惟

涙下不能収


読み下し


我れ世間の人を見るに
総て愛欲のためにはかる
これを求めて得ざるあれば
心身更に憂愁す

たとひその欲する所を
ほしいままにするも
ついにこれ幾春秋ぞ
一たび天堂の楽を受けて
十たび地獄の囚となる

苦をもって苦を捨てんと欲す
これによってとこしえに
綢謬(ちゅうびゅう)す
譬へば清秋の夜
月華中流に浮ぶ
瀰猴(びこう)これを深らんと欲して
相率いて水中に投ずるが如し

いたましきかな三界の子
知らずいつの日か休まん
遥夜つらつら思惟すれば
涙下りて収むることあたわず


現代語訳

私が世間の人を見たところ
みな愛欲のための計らいばかり
その目的が満たされなければ
身も心もいよいよ憂いもだえる

しかしたとえ もし仮に
愛欲が存分に遂げられても
いったい何年続けられようか

一度は極楽のように
快楽を享受しても
十度地獄に堕ちて
囚われ人となるだけだ

苦でもって苦を捨てようと
必死にあがき苦しみを増す
それゆえに いつまでも
愛欲にまとわりつかれる

たとえてみればそれらは
澄んだ秋の夜空の下で
月影が川面に浮かび
猿どもがそれをすくい取ろうと
次々と水中に投身するようなもの

痛ましいことである
三界の衆生は一体いつになれば
この愚かさが止むのだろうか

長い夜につくづくと
思いめぐらしながら
色々と考えるにつけて
涙がとめどもなく流れる

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